【2月15日 Xinhua News】中国汽車工業協会(CAAM)が発表した2022年の水素燃料電池自動車の生産台数は前年比2・1倍の3626台、販売台数は2・1倍の3367台だった。

 中国国家発展改革委員会と国家能源(エネルギー)局は、昨年3月に発表した「水素エネルギー産業発展中長期計画(2021~35年)」で、燃料電池自動車の保有台数が25年に約5万台に達するとの目標を打ち出した。業界関係者は、国内外での需要高まりを追い風に、実際の保有台数が予想をはるかに上回ると見込んでいる。

 中信証券水素エネルギー業界首席アナリストの祖国鵬(Zu Guopeng)氏は、技術進歩と産業規模の拡大に伴って燃料電池商用車のコストが25年までに現在より30%下がる可能性があると指摘。コストの低下と経済性の改善により、水素燃料電池車の23年の生産・販売台数は8千~1万台に達するとみられ、これに基づいて試算すれば、水素ステーション85~100カ所を新規設置する必要があると述べた。また、第14次5カ年規画(2021~25年)期間中、中国の水素燃料電池自動車が産業の導入期から量産段階に入り、25年の保有台数が8万台に上るとの見通しを示した。

 中国汽車工程学会が作成した「省エネ・新エネ車技術ロードマップ2・0」は、水素燃料電池車の保有台数が35年までに約100万台に達し、将来的な発展の余地は大きいと予測している。(c)Xinhua News/AFPBB News