【2月14日 AFP】ニュージーランド政府は14日、北島(North Island)を中心に熱帯暴風雨に見舞われたのを受け、7日間の国家非常事態を宣言した。

 同国がこれまでに非常事態宣言を発令したのは2019年に南島(South Island)クライストチャーチ(Christchurch)で起きたモスク襲撃事件と、2020年の新型コロナウイルス流行時のみで、今回が3度目となる。

 キーラン・マカナルティ(Kieran McAnulty)災害管理相は「未曾有の気象現象であり、北島の大部分が打撃を受けた」と指摘。各地で浸水や土砂崩れ、道路やインフラの損壊が起きていると述べた。

 国家緊急事態管理庁によると、13日には北島で発生した大規模な停電で5万8000人が影響を受け、復旧作業が進められている。

 また洪水と土砂崩れの影響で、最大都市オークランド(Auckland)近郊をはじめ交通が寸断されている場所も多い。

 消防当局によると、ウェストオークランド(West Auckland)で家屋が倒壊し、消防士1人が行方不明、もう1人が重体となっている。(c)AFP