【2月14日 AFP】サッカーチェコ代表MFで、スペイン1部リーグのヘタフェ(Getafe CF)に所属するヤコブ・ヤンクト(Jakub Jankto)は13日、同国トップクラブの現役選手として初めて同性愛者であることを公表した。

 現在はヘタフェからチェコ1部リーグのスパルタ・プラハ(Sparta Prague)にレンタル移籍中のヤンクトは、自身のツイッター(Twitter)アカウントに投稿した動画で、「自分は同性愛者で、これ以上自分自身を隠したくない」と英語で告白した。

 さらに「自分には仕事がある。そして真剣さとプロフェッショナリズム、そして情熱とともに、ずっと仕事に全力を注いできた」とし、「他のみんなと同じように、恐怖や偏見、そして暴力を心配することなく、愛のある自由な人生を生きたい」と訴えた。

 スパルタ・プラハによれば、ヤンクトは自身の本来のセクシュアリティーについて、事前にクラブとチームメートに告白していたという。また、ヘタフェも支援を申し出ている。

 イタリア・セリエAのウディネーゼ(Udinese)やサンプドリア(Sampdoria)でもプレー経験があるヤンクトは、チェコ代表として45試合に出場して4得点を記録している。

 現役中に同性愛を告白したサッカー選手は、これまでほんの一握りとなっている。

 1990年にはイングランドのプロリーグでプレーしていたジャスティン・ファシャヌ(Justin Fashanu)、2021年10月には豪Aリーグ、アデレード・ユナイテッド(Adelaide United)のジョシュ・カバッロ(Josh Cavallo)、2022年5月にはイングランド・チャンピオンシップリーグ(2部)のブラックプール(Blackpool FC)に所属する17歳のFWジェイク・ダニエルズ(Jake Daniels)が、それぞれゲイであることを公表した。(c)AFP