【2月13日 AFP】中国政府は13日、米国の気球が昨年1月以降「10回以上」中国の領空内に侵入したと明らかにした。米国が飛来した中国の「偵察気球」とされる飛行物体を撃墜したことをめぐり、両国は対立を深めている。

 中国外務省の汪文斌(Wang Wenbin)報道官は会見で「米国が他国の領空に不法に侵入することも珍しくはない」と発言。「昨年以降だけでも、米国の気球は中国上空を10回以上、当局の許可なく違法に飛行した」と主張した。

 そうした気球の侵入に対する中国側の対応について質問を受けた汪氏は、「責任のある、プロフェッショナルな対応だった」と答えた。その上で、「もし中国領空に不法侵入した米国の高高度気球についてさらに知りたいのならば、米国側に問い合わせてはどうかと思う」と述べた。(c)AFP