【2月10日 Xinhua News】中国疾病予防控制センター(CDC)の呉尊友(Wu Zunyou)首席感染症専門家は9日、国務院共同予防・抑制メカニズムが開いた記者会見で、今後数カ月の間に新型コロナウイルスの新たな感染の波が起きる可能性は比較的小さく、今後全国で短期に集中的な大規模流行が起こる可能性も比較的小さいとの見方を示した。

 呉氏によると、中国は全国的流行を経験したばかりで、多くの人がすでに回復、一部の人は回復中で、全国的に人々の免疫力が比較的高い時期にあるという。

 中国の新型コロナウイルスモニタリングデータによると、1月1日以降、全国の各口岸(通関地)で入境した人から39種類の派生型が検出された。全てオミクロン変異株で、「BA・5・2」「BF・7」およびその亜種が中心となっている。これまでに伝播性や病原性、免疫回避能力が著しく増加した新型変異株の流行は確認されていない。

 呉氏はまた、感染症対策を最適化したことで、今後も一部の地域や人々の間で一定期間に断続的な感染流行が起きる可能性があると指摘。全体的に見て、新型コロナウイルスはこの3年間に変異が続き、感染力と免疫回避能力が高まったが、病原性は弱まっていると述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News