【2月10日 Xinhua News】中国山西省(Shanxi)統計局はこのほど、2022年の同省の炭層メタン(CBM)採掘量が96億1千万立方メートルで全国の83・2%を占め、国のエネルギー安全確保を力強く支えたと明らかにした。同省は中国の石炭主産地であると同時に、豊かな炭層メタン資源を有する。

 炭層メタンは「炭層ガス」とも呼ばれ、天然ガスと同じメタンが主成分となっている。石炭の採掘時に噴出する、石炭層に含まれる非在来型天然ガスであり、炭層メタンの開発は炭坑でのガス爆発事故を減少させるだけでなく、メタン排出による温室効果の軽減にも役立ち、エネルギー不足を補うことにもつながる。

 山西省は中国で炭層メタン資源が最も密集し、開発の余地が最も大きい省の一つ。同省の深度2千メートル以内の炭層メタン層資源量は約8兆3100億立方メートルで、全国の炭層メタン資源の3分の1近くを占める。現在、同省の炭層メタン鉱区の面積は約4万平方キロとなっている。(c)Xinhua News/AFPBB News