【2月10日 Xinhua News】中国気象局は6日に発表した「2022年中国気候公報」で、22年の中国の天候は全体的にやや悪く、温暖・乾燥という特徴が鮮明で、干害や水害が目立ったと指摘した。

 国家気候センターの賈小竜(Jia Xiaolong)副主任によると、22年の全国平均気温は平年より0・62度高く、1951年以降で2番目に高かった。また、春、夏、秋の気温がいずれも過去最高を記録した。通年では吉林省、海南省、広西チワン族自治区の気温が平年よりやや低かったが、それ以外の省・自治区・直轄市はいずれもやや高く、特に甘粛省、湖北省、四川省、新疆ウイグル自治区では1961年以降最も高かった。

 公報によると、22年に異常高温を記録した観測所の割合は1・51%で平年より1・39ポイント拡大し、1961年以降最多となった。また、1日の最高気温が異常気象のモニタリング基準に達した国家気象観測所は全国で901カ所に上った。

 降水については、22年の平均降水量は606・1ミリで平年より5%少なく、2012年以降で最少だった。平均降水日数は94・3日で7・4日少なく、1961年以降で最も少なかった。降水状況には段階的な変化がはっきりとみられ、冬と春の降水量がやや多かったが、夏と秋がやや少なく、夏の平均降水量は1961年以降2番目の少なさとなった。

 また、22年は干害が全体的に深刻で、地域的で段階的な干ばつが目立った。華東地域や華中地域などでは、段階的に春と夏に続けて干ばつが発生したほか、南部地域は夏と秋に続けて干ばつに見舞われ、影響が及んだ範囲が広く、続いた時間も長かった。また、22年は豪雨が頻繁に発生し、華南地域と東北地域が深刻な水害に見舞われたほか、珠江流域と松花江・遼河流域で増水が発生した。(c)Xinhua News/AFPBB News