現代自動車蔚山工場の輸出船積み埠頭近くの車置き場に完成車が待機している(c)news1
現代自動車蔚山工場の輸出船積み埠頭近くの車置き場に完成車が待機している(c)news1

【02月09日 KOREA WAVE】韓国で昨年、国産自動車の輸出が史上最高を記録し、輸出の目玉商品として登場した。これを受け、韓国政府は電気自動車に政策支援を集中する。特に電気自動車が昨年40%近い輸出増加傾向を示し、成長を主導しているからだ。

産業通商資源省などによると、昨年の国産自動車輸出額は540億9600万ドルで、前年(464億6500万ドル)より16.4%増えた。従来の最高記録である2014年(484億ドル)より60億ドルほど上回る金額で、車両販売単価の高いエコカーの輸出がこれを牽引した。販売台数は前年比13.3%増の231万2000台だった。

電気自動車をはじめとするエコカーの輸出が全体的な増加傾向を牽引したが、昨年のエコカーの輸出は前年同期比36.8%増の55万4000台で、輸出額は前年同期比38.0%増の161億ドルを記録した。

昨年、自動車産業の内需は上半期の車両用半導体需給問題による車両引渡し遅延などが影響を及ぼし、前年同期比2.4%減の168万4000台だったが、下半期に入って内需が前年より7.8%増え、5カ月連続増加傾向を記録した。

特に電気自動車などエコカーの成長が目立った。エコカーの内需は前年同期比26.8%増の44万1000台で、全体割合の22.8%を占めた。

これを受け、政府は国産電気自動車を優遇する補助金支給の特典などを打ち出し、輸出の目玉品目として浮上している電気自動車産業の生態系強化に乗り出している。

特に、電気自動車の性能を左右する重要部品であるバッテリー(二次電池)は、電気自動車とともに成長を続ける品目だ。統計庁によると、昨年の韓国の二次電池輸出額は99億9400万ドルで、2021年に比べ15.2%の成長率を示した。今年上半期中に国内バッテリー3社の受注残高は1000兆ウォンを突破するという観測が出ている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News