【2月9日 AFP】フランス政府とパリ五輪・パラリンピックの大会組織委員会は8日、ロシアの五輪参加をめぐる論争を回避し、決定は国際オリンピック委員会(IOC)の責任であると述べた。

 組織委のトニー・エスタンゲ(Tony Estanguet)会長はこの日、「ロシア代表のパリ五輪参加を認めるかどうかは、最終的にIOCの判断に委ねられる」とコメント。一方で、オリビエ・ベラン(Olivier Veran)政府報道官は、IOCが「夏までに決断を下さなければならない」とした上で、「まだIOCと正式に合意した見解はない。国際協力が進むのを待つ」と続けた。

 前日にはパリのアンヌ・イダルゴ(Anne Hidalgo)市長が、ロシア選手の出場に反対する考えを表明。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領が、フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領に、パリ五輪からロシア選手を追放するよう求めた動きにイダルゴ氏も同調している。

 IOCは、「中立旗」の下でロシア選手の参加を認める可能性を「検討中」だと述べている。(c)AFP