【2月7日 CGTN Japanese】2月3日夜、中国南西部の雲南省(Yunnan)徳宏芒市から上海に向かう途中の東航MU9759便は、乗客1人が急病に見舞われたことを受け、湖南省長沙市の空港に緊急着陸しました。急病の乗客は時を置かずして治療を受けることができました。

 東航MU9759便は同日午後8時、乗客134人を乗せて雲南省徳宏芒市の空港を出発して上海に向かいました。同便の客室乗務員は午後8時48分、乗客1人の顔色が青ざめて、呼吸が荒いことに気づいて尋ねたところ、乗客は自分には心筋虚血や心筋炎、高血圧の持病があり、胸部圧迫感とめまい、心臓の痛みがあるため、酸素吸入が必要だと説明しました。客室乗務員は客室乗務長と機長に報告し、緊急時の対応手順に従って客室放送で、乗客に医師がいれば助けてほしいと呼びかけました。すると医師1人と看護師1人がすぐに名乗り出て、客室乗務員と共に応急処置を行いました。客室乗務員は救急医療箱と酸素ボンベを持ってきました。応急診察を終えた医師は、砂糖水を飲ませることと、酸素吸入を続けること、さらに観察を続けることを提案しました。しかし応急処置を初めて約30分が経過した午後9時18分なっても症状は好転せず、医師は改めて脈拍を調べた結果、心不全の兆候があると判断しました。医師は、できるだけ早く着陸して治療を受けることを提案しました。

 同便乗務員は医師の診断を受け、最寄りの長沙空港に着陸することをただちに決定しました。機長は衛星電話を利用して東方航空雲南支社や長沙空港管制塔の地上スタッフ、長沙空港救急部門などと連絡を取り、午後10時7分に長沙空港への着陸を果たしました。空港では救急車と医療スタッフがすでに旅客機の停止位置に待機しており、急病の乗客は空港に最も近い長沙市第八病院に迅速に搬送されました。

 最新の情報によりますと、この乗客はすでに退院することが出来ました。乗客は乗組員に感謝のメールを送りましたが、機内で助けてくれた医療関係者2人とも連絡を取り、感謝の気持ちを伝えたいと希望しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News