【2月8日 Xinhua News】中国疾病予防控制センター(CDC)栄養・健康研究所はこのほど、「第13次5カ年規画(2016~20年)」科学技術部の基礎資源調査特別プロジェクト「中国の0~18歳の子どもの栄養・健康に関する系統的調査と応用」から、乳幼児の食事に関する調査データを初めて発表した。

 同研究所の楊振宇(Yang Zhenyu)研究員は乳幼児期の栄養について、生涯にわたる健康の基礎となると指摘。栄養不良の主な原因は食事の摂取不足または過多であり、食物摂取の状態を評価することで栄養不良を早期に発見し、栄養面での介入に科学的根拠を提供できると紹介した。

 今回の調査では、0~生後5カ月の乳児の母乳摂取量と6~23カ月の乳幼児の離乳食摂取カロリーと栄養素量を分析し、中国の母乳と離乳食に対する評価技術の革新と発展の促進に最新情報を提供する。

 母乳摂取量に関する調査結果(2019~21年)では、0~生後5カ月の乳児の母乳摂取量は完全母乳で1日当たり平均800・1グラム、24時間の授乳回数は平均8回だった。摂取量は月齢が上がるにつれて増加し、生後5カ月で安定した。地域や性別による差はほとんどなかった。また、乳児用調整粉乳または離乳食の利用は、生後6カ月以内の乳児の母乳摂取量に直接影響を与えることも分かった。

 乳幼児が離乳食から摂取するカロリーと栄養素量に関しては、生後6~8カ月で1日当たり156・1キロカロリー、9~11カ月で258キロカロリー、12~17カ月で388・7キロカロリー、18~23カ月で581・1キロカロリーだった。世界保健機関(WHO)が推奨する離乳食の栄養密度と比較すると、6~23カ月の乳児ではタンパク質が多く、6~8カ月と9~11カ月では鉄分と亜鉛がやや少なかった。(c)Xinhua News/AFPBB News