【2月7日 AFP】トルコ南部で6日早朝に発生したマグニチュード(M)7.8の地震後、シリア北西部のイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の戦闘員を多数収容している刑務所から少なくとも20人が脱獄した。施設の関係筋がAFPに明らかにした。

 脱獄が起きたのはトルコ国境に近いラジョ(Rajo)の軍事刑務所。収容者は約2000人で、約1300人がISの戦闘員とみられる。クルド人勢力の戦闘員も収容されている。

 地震発生後に受刑者が暴動を起こし、刑務所の一部を占拠。IS戦闘員とみられる約20人が逃走したという。

 今回の地震では数十回の余震も起きているが、同刑務所でも壁やドアにひびが入るなど建物に被害が出ていると同関係筋は述べている。

 英国を拠点とするNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」は、暴動の発生は確認したが、脱走は裏付けがとれていないとしている。(c)AFP