【2月7日 AFP】トルコ南部で6日に発生したマグニチュード(M)7.8の地震で、隣国シリア北部アレッポ(Aleppo)にある有名な要塞(ようさい)など複数の遺跡が被害を受けた。シリア文化財博物館総局(DGAM)が明らかにした。

 DGAMはフェイスブック(Facebook)に現地の写真を投稿。要塞内のオスマン帝国時代の風車の一部が倒壊し、北東部の防壁の一部が崩落したと発表した。さらに、アイユーブ朝時代のモスク(イスラム礼拝所)のドーム部分の一部にひび割れが入ったり崩落したりしたほか、城塞の入り口も損壊したと説明している。

 当局によれば、タルトゥース(Tartus)県バニヤース(Baniyas)ではマルカブ城(Al-Marqab Castle)内の複数の建造物が損壊し、要塞と塔の一部が崩落。カドムス城(Qadmus Castle)城付近でも岩壁の一部が崩落し、複数の家屋が倒壊した。

 また、古代都市パルミラ(Palmyra)などに被害がないかを専門家チームが調べているという。(c)AFP