【2月6日 AFP】中国政府は6日、米国、コロンビア両政府が中南米上空を飛行したと報告していた気球について、自国のものだと認めた。4日には、米領空を飛行した類似の気球が米軍によって撃墜されている。

 米国防総省は3日、中国の2機目の「偵察気球」と疑われる物体が中南米上空で確認されたと発表。その後コロンビア空軍も、「気球のような物体」を確認し、「領空を離れるまで監視した」と明らかにしていた。

 中国外務省の毛寧(Mao Ning)報道官は6日の定例会見で、「民生用で飛行試験に使用された」自国の気球だと認めた。

 その上で「操縦機能が限られているところに天候の影響を受け、予定の針路を大きく外れ、中南米やカリブ海(Caribbean Sea)諸国の領空に誤って入った」と説明した。

 一方で「中国は責任ある国家であり、常に国際法を厳格に順守している。関係各方面に連絡し、適切に対処している。いかなる国にも脅威は与えない」と強調した。(c)AFP