【2月6日 AFP】22-23ドイツ・ブンデスリーガ1部は5日、第19節の試合が行われ、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は4-2でVfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)に勝利。物議を醸すビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の判定にも助けられて2023年のリーグ戦初白星を挙げ、首位を守った。

 バイエルンは開始9分にキングスレイ・コマン(Kingsley Coman)のクロスがそのままゴールに吸い込まれて先制すると、その5分後にはコマンがジョアン・カンセロ(Joao Cancelo)のクロスに合わせて2点目を奪取した。

 さらにコマンが獲得したFKから、ヨシュア・キミッヒ(Joshua Kimmich)のキックにトーマス・ミュラー(Thomas Mueller)が合わせて20分足らずで3-0。この試合でバイエルンでのリーグ戦427試合目の出場を果たし、ゲルト・ミュラー(Gerd Mueller)の歴代最多記録に並んだミュラーにとっては、昨年9月以来のリーグ戦での得点となった。

 しかしその後ボルフスブルクは、バイエルンで2冠を達成したニコ・コヴァチ(Niko Kovac)監督がわずか30分で選手交代を決断すると、これがすぐさま奏功して前半のうちに1点を返し、54分にはキミッヒをイエローカード2枚で退場に追い込んだ。

 それでもバイエルンは、相手の攻勢を受け止めながら、ジャマル・ムシアラ(Jamal Musiala)の見事なゴールで4点目を奪取。残り10分で相手に2点目を許し、さらにその2分後にはボルフスブルクの3点目が決まったかに見えたが、ゴールに至るプレーでファウルがあったとして得点は認められず、逃げ切りを果たした。

 バイエルンはこれで、2位ウニオン・ベルリン(1. FC Union Berlin)と勝ち点1差の首位を守った。対するボルフスブルクは、リーグ6連勝で一時は欧州カップ戦出場圏内も見えていた中で、直近は公式戦3連敗となった。

 バイエルンのユリアン・ナーゲルスマン(Julian Nagelsmann)監督は、拮抗(きっこう)した展開の中で「あのゴールが決め手になった」とムシアラを称賛。一方のコヴァチ監督は「われわれは不運な敗者、バイエルンは幸運な勝者だ」と悔しさをのぞかせた。

 VfBシュツットガルト(VfB Stuttgart)は0-2でヴェルダー・ブレーメン(Werder Bremen)に敗れ、入れ替え戦に回る16位に転落した。(c)AFP