【2月12日 People’s Daily】中国の防疫政策の最適化により、各地の飲食点が続々と営業を再開している。

 北京市朝陽区(Chaoyang)三里屯(Sanlitun)では、少なからぬブランド店とレストランが集まり、若者たちが集まるスポットになっている。ここ数日、三里屯の各店舗では客足が徐々に戻り、三里屯SOHOショッピングモールにある火鍋レストラン海底撈(Haidilao)は忙しくなってきている。店長を務める徐斌(Xu Bin)さんは「今日は200組を超える見通しで、お昼時にはすでに予約が10組入っています。春節が近づき、予約も多くなって、さらに忙しくなるでしょう」

 1か月、店舗の経営は波乱曲折を経て、現在は良い方に向かっている。2022年12月7日、しばらくの休業を経て海底撈三里屯店は営業を再開し、初めは経営が思わしくなかったが、12月16日ごろから好転していったという。「ここ数日、夜間の営業時はコロナ前の水準にさえ戻っており、これも店全体の売り上げを引っ張っています。その他の時間帯も客足が回復しており、週末は平日の30%前後ほど伸びており、全体として回復傾向が続いています」と、徐斌さんは言う。

 飲食出前プラットフォーム大手の美団(Meituan)のデータによれば、2022年12月8日以来、多くの地域で飲食消費額は回復傾向にあり、オフラインでの店舗に足を運ぶ客が増えている。例えば広州(Guangzhou)では、12月以来オンラインでの予約数が前段階に比べてほぼ倍増となった。

 2022年12月18日の正午、四川省(Sichuan)成都市(Chengdu)にある双椒記憶(Shuangjiao Memory)火鍋冒菜店では、料理を取りに来た出前配達員が出入りしていた。店長の蒋三春(Jiang Sanchun)さんは忙殺されており、出前の整理番号は150番まで達していた。

 この店でもコロナ防疫政策の最適化が行われて以来、イートイン・出前の両方で回復が続いている。「今は毎日80~100組のイートインがあります。出前も増えており、1日300件の注文を受けられます」、蒋さんは語る。ここ数年は客足が不安定だったが、サービスが届く地域を増やし、出前のプラットフォームに登録し、運営のデジタル化を進めていった。今では出前の収益が店全体の売り上げの約60%を占めるという。

 コロナの防疫中、飲食企業では革新が続き、オンラインでの売り上げルートを開拓し、オンラインの出前とオフラインの店舗で補完しあって、消費量を回復していった。

「出前のプラットフォームを通じて技術革新と情報交換が行われ、飲食企業がデジタル能力をつけることを後押しし、デジタル運営の効率を向上させました」と、美団の関連責任者は語る。美団では「出前管理サービス」を行っており、専門の運営家が中小飲食店の出前業務に講習・指導を行っている。2022年11月までに、すでに7万件の中小飲食業が同サービスを受け、月収が30%近く上昇したという。(c)People’s Daily/AFPBB News