【2月5日 AFP】男子テニスの国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2023)は4日、予選ラウンドが各地で行われ、スイスは元世界ランキング3位で四大大会(グランドスラム)通算3勝を誇るスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka)の勝利でドイツを3勝2敗で下し、決勝ラウンド進出を果たした。

 スイスは第3試合のダブルスでドミニク・シュトリッカー(Dominic Stricker)/ワウリンカ組が7-6(7-3)、3-6、4-6でアンドレアス・ミース(Andreas Mies)/ティム・プッツ(Tim Puetz)組に敗れ、後のない状況となったが、第4試合でマルク・アンドレア・ヒュスラー(Marc-Andrea Huesler)が世界ランク14位のアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev)から6-2、7-6(7-3)で金星を挙げた。

 そして2勝2敗のタイでもつれ込んだ最終シングルスで、来月で38歳になるワウリンカがダニエル・アルトマイヤー(Daniel Altmaier)との一進一退の接戦を6-3、5-7、6-4で制し、スイスを予選ラウンド突破に導いた。

 2014年にロジャー・フェデラー(Roger Federer)と優勝を経験したワウリンカは、これが8年ぶりのデビスカップ出場。今大会は前日のシングルスでズベレフにストレート負けを喫し、この日もダブルスで敗れたが、「1勝を取れてうれしい。最後の1勝が最も重要だ」と喜んだ。

 最多32回の優勝を誇る米国はウズベキスタンに、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)が不在のセルビアはキャスパー・ルード(Casper Ruud)を欠くノルウェーにそれぞれ4勝0敗で勝利し、グループステージ進出が決定。優勝10回のフランスはハンガリーを3勝2敗、英国はコロンビア、スウェーデンはボスニア・ヘルツェゴビナをそれぞれ3勝1敗で下し、突破を決めた。

 2005、18年の王者クロアチアはオーストリア、ベルギーは韓国、オランダはスロバキア、チェコはポルトガルにそれぞれ2勝0敗として初日を終えた。チリ対カザフスタン、フィンランド対アルゼンチンは1勝1敗となっている。

 決勝ラウンドのグループステージは9月に行われ、今週末の予選ラウンドで勝利した12か国に加え、前年覇者のカナダと前年準優勝のオーストラリア、ワイルドカード(主催者推薦)のイタリアとスペインが出場する。(c)AFP