【2月6日 Xinhua News】中国自動車大手の上海汽車集団傘下で米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)などが出資する上汽通用五菱汽車の小型EV「宏光MINI EV」は、2022年の販売台数が55万4千台を上回り、同年の小型EV販売台数で世界トップとなった。1月29日時点の累計販売台数は111万台以上で、28カ月連続で中国EV販売台数トップを維持し、小型EV市場におけるリーダーに君臨している。中国の自動車業界団体、全国乗用車市場情報連合会(CPCA)の崔東樹(Cui Dongshu)秘書長がこのほど、明らかにした。

 上汽通用五菱汽車の関係者は、「宏光MINI EV」を「人々の足がわり」と定義したことについて、中国人ユーザーの8割が1日当たりの運転距離が30キロ以下で、時速30キロ以下という短距離移動のニーズを持つが、駐車場の確保が難しく、コストが高く、安全でないという問題があり、新エネルギー車(NEV)普及の制約になっていることに開発者が気づいたからだと説明。同モデルは設計段階から、小回りの利くボディー、柔軟な操作、小さなバッテリーで充電しやすい点を売りにしたと述べた。

 利用者は、年代別では90後(1990年代生まれ)が75%以上、性別では女性が78%をそれぞれ占めている。上汽通用五菱汽車の最新計画によると、3月31日までに「宏光MINI EV」の最低販売価格を2万9800元(1元=約19円)に設定する。(c)Xinhua News/AFPBB News