【2月4日 AFP】インド北東部アッサム(Assam)州で3日、児童婚の取り締まりが開始され、2044人が逮捕された。警察が明らかにした。

 ヒマンタ・ビスワ・サルマ(Himanta Biswa Sarma)州首相は、児童婚を「悪習」と呼び、州民に廃絶への協力を呼び掛けている。

 サルマ氏によると、アッサム州の女性のおよそ8人に1人は18歳未満での出産を強いられており、乳児および妊産婦の死亡率を押し上げている。

 同州のGP・シン(GP Singh)警察長官は、初日に逮捕した2044人のうち52人は結婚を取り仕切った聖職者や司法当局者だったと説明。州内では、12歳で今も婚姻状態にある子もおり、4074件について捜査するという。

 インドでは18歳にならなければ結婚できないが、貧しい農村部を中心に大勢の子どもがそれよりも幼い年齢で結婚させられている。多くの親は経済的な安定を確保するために子どもを結婚させ、その結果、少女が夫に尽くして家事をするために学校を中退し、幼すぎる出産で健康を害するといった悲惨な事態を招いている。

 国連(UN)の統計によると、インドでは2億2000万人の女児が結婚させられているが、児童婚の件数は今世紀に入って急減している。

 インド最高裁は2017年、未成年の妻との性行為はレイプに当たるとする画期的な判決を下した。(c)AFP