【2月4日 AFP】スノーボード女子の五輪メダリストであるロージー・フレッチャー(Rosey Fletcher)氏ら元米代表3人が、性的虐待を受けていたとして、元コーチのピーター・フォーリー(Peter Foley)氏をはじめ、問題を隠蔽(いんぺい)していたとされる同国オリンピック・パラリンピック委員会(USOPC)と同国スキー&スノーボード協会(USSA)を提訴したことが、裁判所の文書で明らかになった。

 2006年トリノ冬季五輪のスノーボード・パラレル大回転で銅メダルを獲得したフレッチャー氏は3日、エリン・オマリー(Erin O'Malley)氏とキャレン・チャイフルック・シフソフ(Callan Chythlook-Sifsof)氏と共に、損害賠償を求めて米ロサンゼルス地裁に訴えを起こした。

 3氏は、フォーリー氏がUSOPCとUSSAの「協力と容認、支援」を受けて「20年近く」にわたり、3氏や他の女性に性的暴行や暴力を加えたと主張している。フォーリー氏は同日、USSAの元職員から性的不正行為で別の訴訟を起こされた。

 フォーリー氏が北京冬季五輪の米代表コーチを務めていた昨年2月、シフソフ氏は同氏の性的不正行為をソーシャルメディアで告発。インスタグラム(Instagram)への投稿で「10年にわたり女子選手の裸の写真を撮り続けてきた」ことや、2014年にカナダ・レイクルイーズ(Lake Louise)で、当時17歳だった自身とチームメートに性的な発言をしたことも明かした。

 これらの疑惑が明るみに出た際、フォーリー氏は一部の五輪代表選手に擁護されていたが、米国セーフスポーツセンター(US Center for SafeSport)から暫定資格停止処分を科された後、同3月にUSSAに解雇された。(c)AFP