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【02月03日 KOREA WAVE】韓国・議政府(ウィジョンブ)地裁南楊州(ナミャンジュ)支部は1月31日、詐欺ほう助の罪に問われた20代女性に懲役10カ月の判決を言い渡した。女性は顔を見たことのない交際相手の男性のために電話金融詐欺(ボイスフィッシング)組織で、現金を受け取る「受け子」の役割を担っていた。

判決によると、女性は昨年7月、交際相手の男性から「会社の仕事を手伝ってほしい」と頼まれた。昨年8月1~9日、男性の紹介だという人物からテレグラムで「ある人に会ってほしい」と依頼され、指示された場所に出向いた。伝えられた「人相」「身なり」の人に接触し、お金を受け取ったとされる。

男性の紹介だという人物はボイスフィッシングの組織を管理する。組織員は「捜査機関」「金融機関」などをかたって「以前の借金を返さないまま借り換えをするのは契約違反」「法的措置を避けたければ直接、現金で返せ」とだましたうえ、この女性を受取人にして、現金を渡すよう働きかけていた。

女性が受け取っただけで3億ウォン(約3156万円)を超える。

公判で女性は「交際相手の手伝いをしただけで、詐欺とは知らなかった」と主張した。女性と交際相手とは出会い系のアプリでつながっていただけで、実際に対面したことはなかった。

裁判所は、女性が犯行の具体的な内容や方法を知らなくても、さまざまな疑わしい事情を受け入れたうえで「受け子」の役割を果たした結果、詐欺行為を容易にしたと判断した。

(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News