俳優起用vs機能前面…韓国ベッド業界の“兄弟企業”しのぎ
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【02月02日 KOREA WAVE】マットレス業界最大のライバル「エースベッド」と「シモンズ」がまた対決した。単価引き上げをめぐって1月初めに神経戦を繰り広げた両社は、新婚夫婦と新学期の需要をめぐってテレビ広告戦に突入した。
2兆ウォン(約2119億円)規模と推算される韓国マットレス市場の売り上げ30~40%程度を占める2社は兄弟企業だが、MZ世代(1980~2000年生まれ)の顧客確保をめぐって激しい競争を繰り広げている。
エースベッドは有名俳優を前面に押し出して伝統的なスターマーケティングを続けている。一方、シモンズはイメージ広告で注目を集め、製品の優秀性を紹介する方法を取っている。
エースベッドは2020年、広告モデルに起用した俳優パク・ボゴムを再び前面に出した。1月14日に公開した「良い眠りを取り出します」広告は公開10日でユーチューブ再生回数200万回を超えた。
これまで「ベッドは家具ではなく科学」という広告文句で人気を集めたエースベッドは、最近いわゆる「パク・ボゴムベッド」として注目を集めている。昨年末に公開された広告「良い眠りがたまる」キャンペーンは5カ月後には再生数2000万回を突破した。エースベッド関係者は「典型的なベッド広告とは異なり、良い眠りの累積効果を示すベッドの本質的な価値を浮き彫りにしている」と話した。
シモンズはブランドキャンペーン「メイドバイシモンズ」を今月初めにスタートさせた。これまでシモンズは「ベッドのない広告」でブランドイメージを紹介することに注力しており、今回、機能と製造過程に焦点を合わせることに変化を与えた。
燃えにくい耐燃素材を使用したことと、清潔な生産工程を盛り込んだ広告などだ。シモンズは自社生産システムである「シモンズファクトリウム」で1936種類の品質管理項目を点検している。特に、国家公認基準より高い水準で管理しているというのがシモンズの説明だ。
最大140kgの重さの物体をマットレスから毎分15回の速度で10万回以上転がして観察する「ローリングテスト」と100万回のスプリング弾力を確認する耐久性テストも実施している。
シモンズ関係者は「『睡眠は健康と直結する』というメッセージと、安全な製品だけを世の中に流通させるべきだという消費者の要求を積極的に反映した正攻法広告」と話した。
(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News