【2月1日 AFP】ロシア大統領府は1日、西側諸国がウクライナに長距離兵器を供与したとしても、ロシアの軍事目標や前線での形勢が変わることはないとの認識を示した。

 ドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)報道官は記者会見で、米国がウクライナに対して最大射程150キロのミサイル供与を計画しているとの報道について問われ、「これは緊張を激化させ、(戦闘の)レベルをエスカレートさせる直接的な方策だ。われわれ側にさらなる努力を強いるものだが、事態の流れが変わることはない」と述べた。

 ウクライナ政府は西側諸国に対し、ロシア支配地域をより深く攻撃するため、戦闘機や射程の長いミサイルを供与するよう求め始めている。

 ただ西側諸国は、ウクライナがこうした兵器をロシア領内への攻撃に用いれば紛争が激化する恐れがあるとして、これまでのところ供与に応じていない。(c)AFP