【2月1日 AFP】米歌手エルビス・プレスリー(Elvis Presley)の元妻プリシラ・プレスリー(Priscilla Presley)さんが先週、先月亡くなった娘のリサ・マリー・プレスリー(Lisa Marie Presley)さんの遺言について、自分を遺産管理人から外した修正は無効だと裁判所に訴えた。

 リサ・マリーさんは一人娘で、先月12日、54歳で急死した。

 訴状によると、リサ・マリーさんは2010年、生前と死亡時の共同管理人にプリシラさんと元マネジャーのバリー・シーゲル(Barry Siegel)さんを指名していた。しかし、16年に遺言を修正し、2人の名前を削除。長女ライリー・キーオ(Riley Keough)さんと長男ベンジャミン・キーオ(Benjamin Keough)さんを新たに指名した。

 プリシラさんが遺言を書き換えられていたことを知ったのは、リサ・マリーさんが亡くなった後だったという。

「修正版とされる」遺言状はリサ・マリーさんが生きていた間にプリシラさんに送られたことはなく、プリシラさんの名前のつづりも間違っており、リサ・マリーさんの署名もいつもとは異なるようにみえるため無効だと、プリシラさんは主張している。

 リサ・マリーさんは2005年、エルビス・プレスリー・エンタープライズ(Elvis Presley Enterprises)の株式の大半を投資ファンドに売却。プレスリーが暮らしていたテネシー州メンフィス(Memphis)の邸宅「グレースランド(Graceland)」も所有していた。

 ライリーさんは映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード(Mad Max: Fury Road)』などに出演している俳優。ベンジャミンさんは2020年に自殺した。リサ・マリーさんには、他に10代の双子の娘もいる。(c)AFP