【2月1日 Xinhua News】中国商務部電子商取引(EC)・情報化司の責任者は1月30日、2022年の中国オンライン小売市場について、全体的に着実な伸びをみせたと明らかにした。国家統計局が発表したデータによると、22年の全国のオンライン小売販売額は前年比4・0%増の13兆7900億元(1元=約19円)で、うち実物商品は6・2%増の11兆9600億元と社会消費財小売総額の27・2%を占めた。

 重点ECプラットフォームを対象とするモニタリングのビッグデータからは、18種類の商品のうち、8種類の小売販売額が2桁の伸びとなったことが分かった。中でも金・銀・宝飾品類が27・3%増、タバコ・酒類が19・1%増となった。

 地域別のオンライン小売額は、東北が13・2%増で、伸び率は全国を9・2ポイント上回った。中部は8・7%増と4・7ポイント上回った。東部は3・8%増で、西部は3・0%増だった。

 農産物のオンライン小売販売が良好な増勢をみせた。全国農村オンライン小売額は3・6%増の2兆1700億元で、うち実物商品は4・9%増の1兆9900億元だった。全国の農産物のオンライン小売額は9・2%増の5313億8千万元で、伸び率は6・4ポイント上昇した。

 越境電子商取引(EC)が急速に発展。税関のデータによると、22年のBtoB(企業間取引)を含む中国のECの貿易額は9・8%増の2兆1100億元で、うち輸出は11・7%増の1兆5500億元、輸入は4・9%増の5600億元だった。

 ECの新業態・新モデルが活況を呈した。重点モニタリング対象となるECプラットフォームのライブコマース回数は1億2千万回を超え、累計視聴者数は1兆1千億人以上、ライブコマースに出された商品件数は9500万件以上、アクティブライバー数は110万人近くとなった。また、即時配達モデルが多くの業界、品目に広がり、利用シーンが増え、「あらゆるものが家に届く」状態の実現が加速した。(c)Xinhua News/AFPBB News