【2月1日 AFP】欧州サッカーの移籍期間が31日に最終日を迎えた中、イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)ではエンソ・フェルナンデス(Enzo Jeremias Fernandez)が英国史上最高の移籍金で加入した一方で、ジョルジーニョ(Jorginho)がアーセナル(Arsenal)にくら替えした。また、マンチェスター・シティ(Manchester City)のジョアン・カンセロ(Joao Cancelo)が、ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)にレンタルで移籍した。

 プレミア勢はシーズン後半戦に向けたチーム強化のため、欧州のライバルをまたも圧倒的に上回る資金を投入した。

 グラハム・ポッター(Graham Potter)監督の下で苦戦するチェルシーは、今月に入りミハイロ・ムドリク(Mykhailo Mudryk)やブノワ・バディアシル(Benoit Badiashile)、そしてレンタル移籍のジョアン・フェリックス(Joao Felix)ら7選手を獲得していたが、さらにポルトガル1部リーグのベンフィカ(Benfica)から、W杯カタール大会(2022 World Cup)王者のアルゼンチン代表MFフェルナンデスを獲得した。契約期間は2031年までの8年半とみられている。

 移籍を発表したベンフィカによると、フェルナンデスの移籍金は英国史上最高額の1億2100万ユーロ(約171億円)となっている。昨夏ベンフィカがフェルナンデスを獲得した際の移籍金は、1000万ユーロ(約14億円)前後だったと伝えられている。

 一方でバイエルンは、今季終了までシティからカンセロをレンタルで獲得。7000万ユーロ(約99億円)での買い取りオプションがついていると報じられている。

 プレミアリーグで首位に立つアーセナルは、1200万ポンド(約19億円)と報じられる移籍金でジョルジーニョを獲得した。契約期間は1年半とみられている。

 トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)は、移籍期限間近にポルトガル1部のスポルティング・リスボン(Sporting Lisbon)からペドロ・ポロ(Pedro Porro)を迎えた。今季終了までのレンタル移籍となった右サイドバックのポロだが、トッテナムには推定4500万ユーロ(約63億円)での買い取り義務がある。

 またマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は、クリスティアン・エリクセン(Christian Eriksen)が足首の負傷で3か月離脱となったことを受け、バイエルンからマルセル・サビッツァー(Marcel Sabitzer)をレンタルで獲得し、その穴埋めをした。(c)AFP