【2月1日 CNS】中国自動車メーカー大手の上海汽車集団(SAIC)は2022年に530万3000台の自動車を販売し、販売台数で17連続中国トップとなった。そのうち海外販売台数は前年比45.9%増の101万7000台に達し、過去最高となった。欧州市場では、上汽集団初となる10万台の大台に乗せた。

 上汽集団自社ブランドのMGは、オーストラリア、ニュージーランド、メキシコ、タイ、チリを含む約20か国のトップ10にランクされている。上汽大通MAXUSの海外累計販売台数は22万台を超え、オーストラリア、ニュージーランド、英国などの先進国での販売が8割以上を占めている。

 昨年9月には「中国自動車産業初のグローバルカー」となる新型EV車「MG4エレクトリック(中国国内ではMG MULANと命名)」が正式に欧州市場に上陸し、欧州30か国近くで発売された。世界80か国以上に進出する見込みで、これまでにMGブランドはヨーロッパで790を超える店舗を設置している。

 上汽集団は、研究開発(R&D)、マーケティング、物流、部品、製造、金融、中古車を統合した世界市場向けの自動車産業チェーンを確立しており、海外では、米シリコンバレー、ロンドン、イスラエルのテルアビブに三つのR&Dおよびイノベーションセンターを、ロンドン、ドイツ・ミュンヘン、東京に三つのデザインセンターを持っている。また、タイ、インドネシア、インド、パキスタンに4つの生産拠点がある。

 さらに、上汽集団は東南アジア、メキシコ、南アメリカ、ヨーロッパに七つの自社航路を開設し、その製品とサービスを世界の90以上の国と地域に広げている。欧州市場が10万台の大台に乗せ、オーストラリアとニュージーランド、米州、中東、東南アジア、南アジアに5万台の地域市場を形成している。(c)CNS/JCM/AFPBB News