【1月31日 AFP】米ホワイトハウス(White House)は30日、新型コロナウイルスの感染が拡大した3年前に出された国家非常事態宣言および公衆衛生上の非常事態宣言を5月11日に解除する方針を発表した。

 非常事態宣言は2020年1月、ドナルド・トランプ(Donald Trump)前政権下で出された。解除後は、新型コロナ関連の医薬品や医療保険などに対する財政支援も打ち切られることになる。

 下院で過半数を握る共和党は、3月1日に国家非常事態宣言、4月11日に公衆衛生上の非常事態宣言を解除する法案の成立を目指している。

 これに対しホワイトハウスは、二つの宣言を早期に解除すれば「医療制度と政府の運営に極めて重大な影響を及ぼす」と指摘。また、「性急に」解除すればメキシコからの移民も大幅に増えるとし、前政権が導入した移民抑制措置「タイトル42(Title 42)」に代わる措置を導入するにも時間が必要と説明した。(c)AFP