【1月31日 AFP】サッカーアルゼンチン代表のリオネル・メッシ(Lionel Messi)が、2022年W杯カタール大会(2022 World Cup)で優勝できたのは金色に輝くトロフィーが自身を選んだからだと、母国ラジオ局のインタビューで答えた。

 昨年12月に行われた前回王者フランスとの決勝で2ゴールを挙げたメッシは、3-3で迎えたPK戦でもキックを成功させて母国を優勝に導いた。

 アルゼンチンのラジオ局ウルバナ・プレイ(Urbana Play)が30日に放送したインタビューの中で、メッシは「トロフィーに呼びかけられた。さぁつかんでくれ、さぁ触れるんだとね」と話した。

 決勝戦の会場ルサイル・スタジアム(Lusail Stadium)を引き合いに出し、「あの美しいスタジアムでトロフィーが輝いているのを見て、僕は迷わずキスをしたんだ」と付け加えた。

 2014年のブラジル大会(2014 World Cup)決勝でドイツに敗れていたメッシは、自身5度目で最後となるW杯でトロフィーを掲げた。また、コパ・アメリカ(Copa America)では、2021年大会の4度目の決勝にして初優勝を飾った。

「何度も決勝で敗れた苦い思いを経て、神様が自分のために(W杯トロフィーを)とっておいてくれたんだ」

 アルゼンチン代表の主将としては、1986年大会のディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)に続いてトロフィーを掲げたメッシはまた、「マラドーナに優勝トロフィーを渡してもらいたかった。そうだったら、彼も優勝したところを見られただろう」と話し、2021年に亡くなった同氏が「天から僕に力を与えてくれた。愛してくれている多くの人たちと同じように」と続けた。

 W杯で優勝を収め、少なくとも代表チームからは引退するのではないかというのが大方の予想だったが、メッシは世界王者として今後も代表でピッチに出続けることを決めた。

 それでも、スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)で欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)を4度、リーグ戦を10度制覇し、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)でもリーグ優勝を飾って、世界最優秀選手賞の「バロンドール(Ballon d'Or)」を7回受賞した輝かしいキャリアの終わりは近づいていると認めた。

「それだけだ。もう何も残っていない。代表でもバルセロナでも個人としてもすべてを達成した」 (c)AFP