【1月30日 AFP】北大西洋条約機構(NATO)のイエンス・ストルテンベルグ(Jens Stoltenberg)事務総長は30日、訪問先の韓国で同国に対し、ウクライナへの軍事支援を「強化」するよう要請した。

 ストルテンベルグ氏は、ロシアによるウクライナ侵攻や中国の影響力拡大を受け、アジアの同盟諸国との関係強化を図る一環として韓国を訪問。30日には日本を訪問する。

 29日に韓国政府高官と会談した同氏は30日にソウルで講演し、ウクライナには「もっと多くの弾薬が緊急に必要だ」と述べ、韓国政府に軍事支援の強化を求めた。

 韓国は武器輸出国として存在感を高め、最近ではNATO加盟国のポーランドを含む欧州諸国と戦車数百両の売買契約を締結している。

 しかし、紛争当事国への武器輸出は法律で禁じられていることから、韓国政府はウクライナへの武器の直接供与は難しいとする一方、非軍事的な協力や人道支援を行っている。(c)AFP