【1月30日 AFP】22-23イタリア・セリエAは29日、第20節の試合が行われ、ナポリ(SSC Napoli)はジョバンニ・シメオネ(Giovanni Simeone)の決勝点でASローマ(AS Roma)に2-1で勝利。2位との勝ち点差13を守り、約30年ぶりのリーグ優勝へさらに前進した。

 ホームで先制したナポリは、75分にステファン・エル・シャーラウィ(Stephan El Shaarawy)のゴールで同点に追いつかれたが、気持ちの入ったプレーを見せるローマが勝ち点1を持ち帰るかに思われた試合時間残り4分、細かいパスでのつなぎから、最後は控えの切り札シメオネが見事なシュートを決めた。

 ナポリがこれで2位インテル(Inter Milan)との勝ち点差を13のままとした一方で、昨季王者ACミラン(AC Milan)はホームでサッスオーロ(US Sassuolo)に2-5の屈辱的な敗戦を喫し、連覇がさらに遠のいた。

 ミランにとって、陽光の降り注ぐサン・シーロ・スタジアム(San Siro stadium)で行われたこの試合は、何もかもがうまくいかず、ネットを揺らした2本のシュートがオフサイドで取り消されると、衝撃的な守備の甘さでスーパーカップ(Italian Super Cup 2023)のインテル戦、リーグでのラツィオ(SS Lazio)戦に続くここ10日で3回目の大敗となった。

 次戦はスーパーカップで0-3で敗れたインテルとのダービーとなっており、チームはここでこのところの絶不調からの脱却を目指す。一方のサッスオーロはこの金星で15位となり、降格ラインの18位につけるエラス・ベローナ(Hellas Verona)がウディネーゼ(Udinese)戦を30日に控える中で、ベローナとの勝ち点差を8に広げている。

 元イタリア首相のシルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)氏が2018年に買収した小規模クラブのACモンツァ(AC Monza)は、ユベントス(Juventus)を2-0で撃破。強豪の同チームを上回る11位に浮上し、下部リーグから急激に台頭してきた流れを確たるものにしている。

 一方、移籍をめぐる不正会計で勝ち点15剥奪の処分を受けたユベントスは、今季リーグ戦4敗目を喫して13位となり、欧州カップ戦出場圏内との勝ち点14差を縮められなかった。(c)AFP/Terry DALEY