【1月30日 AFP】南アフリカ・ケープタウン港に寄港しているロシアの極地調査船に対し、南極で禁止されている鉱物資源の開発に乗り出すことを懸念する環境保護活動家が抗議の声を上げている。

 ロシアのメディアによると、ケープタウンに寄港したのはアカデミック・アレクサンドル・カルピンスキー号(Akademik Aleksandr Karpinskiy)。昨年末、南極での科学調査に向けロシアの港を出港していた。気候変動危機を訴える団体「絶滅への反逆(Extinction Rebellion)」のメンバーは、ケープタウンへの入港は28日午前としている。

 これを受けて活動家らは29日、港に集まり、「化石燃料はもういらない、南極から手を引け、戦争反対」などと連呼した。

 調査船は、ロシア国営の探鉱会社ロスゲオ(RosGeo)の子会社が所有している。

「絶滅への反逆」の広報は、「次は鉱物資源開発を狙っているとみている」と述べた。ロスゲオの広報は28日付のロシア主要経済紙コメルサント(Kommersant)に「南極大陸および周辺海域における活動は専ら科学的なものだ」と説明している。(c)AFP