【2月1日 People’s Daily】少し前、「2022国際人口知能・教育会議」がオンラインで開催された。世界数十カ国の政府職員、専門家や学者、現場の教師、企業関係者が「クラウド」で、人口知能(AI)時代の教育の発展像について議論した。

 技術革命と産業変革の新たなラウンドに導く重要な推進力として、AIは多くの新製品、新技術、新業態、新モデルを生み出し、教育の近代化にさらなる可能性をもたらした。「AI+教育」は、中国の教育を変革・革新する力強い原動力となっている。

「AI+教育」の応用は身近にある。音楽の授業では、仮想デジタル人間「メタ先生」が時空を超え、複数校の生徒を指導して同じ曲を歌う。体育の授業では、縄跳びテストを始めると、生徒の心拍数の変化、縄跳び回数、平均速度などのデータが、リアルタイムでインテリジェント端末に表示される。テクノロジーが授業を変えるポテンシャルは無限大だ。例えば、バーチャル・リアリティー(VR)技術により、生徒が宇宙服を着て宇宙の中を歩くシミュレーションをしたり、広大な星河の魅力を感じたりすることができる。現実には、すでにAI教育・指導活動を実施している、あるいは準備している学校が増えている。

「AI+教育」による教育のエコシステムの変革が起こっている。教育、練習、試験、評価、管理の各プロセスにおいて、AIによるサポートにより、教師はより良い教育ができるようになった。仮想と現実を統合したマルチシーン教育と共同教育により、生徒はより良い学習を行うことができる。膨大なオンラインデータと徐々に強くなるハッシュレートにより、学校からのより正確な管理が可能になった。また、AIのサポートの下、高品質のデジタル教育リソースは山や海を越え、より公平で開放的な教育が推進されている。チベット自治区(Tibet Autonomous Region)メトク県では、ヤルツァンブ大峡谷の奥地までマルチメディア機が配備され、「スマート教室」のフル活用により、メンパ族の子どもたちの小学校就学率は100%に達した。

 中国は「AI+教育」の発展のための良好な基盤と独自の優位性を持っている。例えば、音声認識や視覚認識などの技術は世界をリードしており、国家スマート教育プラットフォームには膨大なデータ資源が集まり、2億9100万人の在学生と1844万3700人の専任教師は豊富な応用ニーズを示している。教育分野のデジタルインフラは全面的にアップグレードされ、全国の小中学校のインターネット接続率は100%に達し、99.5%の学校にマルチメディア教室が備えられ、教師と生徒が備える端末数は2800万を超えている。

 今後は、良質で温かみのあるAI教育のエコシステムの共創が求められる。ヒューマン・ロボット・コラボレーション(HRC)をいかによりスマートにするか、マンマシン対話をいかによりフレンドリーにするかは、「AI+教育」の長期的な課題になるだろう。(c)People’s Daily/AFPBB News