【1月30日 AFP】フィギュアスケート全米選手権(2023 U.S. Figure Skating Championships)は29日、カリフォルニア州サンノゼ(San Jose)で男子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、18歳のイリア・マリニン(Ilia Malinin)が4回転ジャンプに失敗しながらも合計287.74点をマークし、自身初の全米タイトルを手に入れた。

 今季世界で初めて4回転アクセルを大会で成功させ、「4回転の神」と呼ばれるマリニンは、ショートプログラム(SP)でほぼ完璧な演技を見せ、2位に10ポイント以上の差をつけて勝負のフリーに臨んだ。

 ところが冒頭に用意した代名詞の4回転アクセルで転倒。他に3本の4回転ジャンプは成功させたが、別のジャンプでも珍しくいくつかミスが出た。それでも、最後に3回転ジャンプのコンビネーションを予定になかった3連続に増やして印象を残し、フリー177.38点を記録して優勝を果たした。

 マリニンと10.43点差の2位には、五輪に2回出場しているジェイソン・ブラウン(Jason Brown)が入った。フリーに4回転を組み込まなかったブラウンだが、演技構成点で最高点をマークして177.06点を出した。

 アンドリュー・トルガシェフ(Andrew Torgashev)が4回転1本を入れたクリーンな演技でFSトップの177.78点、合計256.56点を記録し、SP5位から3位に順位を上げて大会を終えた。(c)AFP