渦中のジョコビッチ父、決勝にも姿見せず 全豪OP
発信地:メルボルン/オーストラリア
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【1月29日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2023)は29日、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)対ステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)の男子シングルス決勝が行われ、禁止されているロシア国旗を手にしたファンと会場でポーズを取る騒動を起こしていたジョコビッチの父は会場に姿を見せなかった。
試合開始時のジョコビッチの陣営には、コーチングスタッフと母ディヤナ(Dijana Djokovic)さんの姿があったが、父スルジャン(Srdjan Djokovic)さんが普段座っているディヤナさんの隣の席は空席だった。
スルジャンさんは大会期間中、親ロシア派のユーチューブ(YouTube)チャンネルに投稿された動画で、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の顔写真が入ったロシア国旗を手にしたファンとポーズを取り、物議を醸した。ウクライナ側からは大会会場への出入り禁止を求める声が上がり、スルジャンさんは準決勝の現地観戦も見合わせていた。
スルジャンさんは準決勝を会場で観戦しないと明かした際、「平和だけを祈っている」と話していた。ジョコビッチも、父に「戦争を主導するようなことを支持する意図は全くなかった」と強調し、決勝は見に来てほしいと語っていた。(c)AFP