ソウルの交差点でマスクを外して職場に向かう市民(c)news1
ソウルの交差点でマスクを外して職場に向かう市民(c)news1

【01月29日 KOREA WAVE】韓国で30日から医療機関、公共交通機関を除く室内施設でのマスク着用が「勧告」に変わるのを控え、マスク製造・販売業界に緊張感が漂っている。マスク需要の急減が予想されるからだ。

「ウェルキープス」など一部のマスク業者は機能性マスク製品の強化など活路を模索しているが、投資の余力がない中小規模マスク業者は倒産の危機に直面している。

韓国では新型コロナウイルス感染の初期の2020年1月に137社程度に過ぎなかったマスクメーカーは、ピーク時には約1700社と10倍以上に膨れ上がった。最近は減少傾向にあり、今月には1505カ所程度となっている。

メーカーが増えるにつれ、供給量も急増した。競争過熱で廃業した業者が在庫を安価で市中に流したため、一部業者は工場の稼動を止めざるを得なくなるなど、悪循環が続いた。

この状況で、室内マスク義務措置が解除されることになり、マスク生産を中断する企業はさらに増えそうだ。韓国マスク産業協会関係者は「零細マスク業者は非常に厳しい状況に置かれる」と指摘している。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News