【1月29日 AFP】サッカーイングランドFAカップ(FA Cup 2022-23)は28日、4回戦の試合が行われ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は3-1で10人のレディング(Reading FC)に快勝。トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)も孫興民(Son Heung-min、ソン・フンミン)に久しぶりのゴールが生まれ、ともに5回戦へ進出した。

 プレミアリーグで4位につけ、フットボールリーグカップ(England Football League Cup 2022-23)でも決勝進出に迫っているユナイテッドは、エリック・テン・ハーフ(Erik ten Hag)監督の下で復権しつつある力強い証拠をこの試合でも示した。

 54分にアントニー(Antony Matheus dos Santos)の相手守備を切り裂くパスからカゼミーロ(Casemiro)が先制のループシュートを決めると、その4分後にはカゼミーロのペナルティーエリア外からの強烈なシュートがゴール右下の隅に決まって2点差。さらにレディングのアンディ・キャロル(Andy Carroll)が退場して数的有利を得ると、その直後、ブルーノ・ミゲル・フェルナンデス(Bruno Miguel Fernandes)のクロスに交代出場のフレッジ(Fred)がニアサイドでうまく合わせ、試合を決定づけた。

 2部プレストン・ノースエンドFC(Preston North End FC)と対戦したトッテナムは、孫が見事な2ゴールを決め、自信を取り戻すのにどうしても必要だった得点を挙げると、さらに新チームデビューを飾ったアルナウト・ダンジュマ(Arnaut Danjuma)がデヤン・クルゼフスキ(Dejan Kulusevski)のクロスをゴール隅に流し込んで3-0で勝利した。

 主将のハリー・ケイン(Harry Kane)はベンチを温めるにとどまり、ジミー・グリーブス(Jimmy Greaves)と並んでいるクラブ最多得点記録を更新する機会は訪れなかった。

 この日は他会場でも大きな番狂わせは起こらず、リーグ戦で苦しんでいるリーズ・ユナイテッド(Leeds United)、レスター・シティ(Leicester City)、サウサンプトン(Southampton FC)はいずれも勝利したが、フラム(Fulham)は2部サンダーランド(Sunderland AFC)と引き分けに終わった。(c)AFP/Kieran CANNING