【1月28日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2023)は27日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第4シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は7-5、6-1、6-2でトミー・ポール(Tommy Paul、米国)を退け、自身10回目の大会決勝進出を果たした。

 35歳のジョコビッチは序盤につまずく場面がありながらもストレートで快勝し、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)と並び男子歴代1位となる通算22度目の四大大会(グランドスラム)優勝に王手をかけた。トロフィーを懸けて戦う第3シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)とは、ともに勝った方が世界ランキング1位の座を奪取することになり、そうなればジョコビッチにとっては昨年6月以来のトップ返り咲きとなる。

 これで今季の連勝を11に伸ばし、グランドスラム決勝の切符を手に入れるのもキャリア33回目となったジョコビッチは「世界最大のテニスコートの一つで最高レベルのプレーができるほど脚の燃料が残っていることに、心から感謝している」とし、「もちろん、開幕したときほどフレッシュな状態ではないが、五つ(のセット)をフルに戦える良いコンディションを保つために、オフシーズンには多くの時間をかけて体調を整えてきた」と語った。

 さらに、またもやたどり着いた決勝の舞台については「自分に何が期待されているのか分かっている。キャリアを通じて幾度となくこういう状況に立ってきた。経験も助けになるだろう」と余裕を見せた。

 ジョコビッチはこの日の勝利で全豪オープンでの連勝を27に伸ばし、アンドレ・アガシ(Andre Agassi)の記録を抜いて歴代単独1位となった。(c)AFP/Martin PARRY