【1月28日 AFP】イスラエルが占領している東エルサレム(East Jerusalem)のシナゴーグ(ユダヤ教の会堂)前で27日、パレスチナ人の男が銃を乱射し、7人が死亡した。警察が明らかにした。同じくイスラエルの占領下にあるパレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)では前日、軍の急襲作戦でパレスチナ人9人が死亡し、イスラエル側とパレスチナ側の衝突激化につながっていた。

 事件は午後8時半(日本時間28日午前3時半)ごろに発生。イスラエルの救助活動組織マゲン・ダビド・アドム(ダビデの赤い盾、Magen David Adom)によると、70歳の男性と14歳の少年を含む10人が撃たれた。容疑者の男は警察により射殺された。

 イスラエル軍は26日、ヨルダン川西岸ジェニン(Jenin)の難民キャンプで、イスラム過激派組織「イスラム聖戦(Islamic Jihad)」を標的とした「対テロ」作戦を実施し、9人を殺害。死者数は、2000~05年の第2次インティファーダ(反イスラエル闘争)後にヨルダン川西岸で行われた軍の急襲作戦としては最多規模となった。

 イスラム聖戦と、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)は27日、報復として複数のロケット弾をイスラエルに向け発射。同国軍は、ガザ地区でハマスを標的とした空爆で応じた。(c)AFP