【1月27日 AFP】(更新)全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2023)の会場で、持ち込みを禁止されているロシア国旗を手にしたファンとポーズを取る動画が撮影されたノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)の父親が、27日に行われるジョコビッチの男子シングルス準決勝は会場で観戦しないと明かした。

 ジョコビッチの父スルジャン(Srdjan Djokovic)さんは「私の家族は戦争の恐怖を経験してきた。私たちは平和だけを祈っている」と話し、「私は息子をサポートするためだけにここにいる。このような話題や混乱を生むつもりはなかった」と釈明。

「私は(会場の)外でノバクのファンと一緒にいた。息子の試合の後はいつもそうして勝利を祝い、写真を撮る。このようなことになるつもりは全くなかった」とし、ジョコビッチと対戦相手のトミー・ポール(Tommy Paul、米国)に「迷惑」をかけないよう、準決勝はテレビ観戦することにしたと説明した。

 また、今回の騒動についてジョコビッチからのコメントはないとされた。スルジャンさんは仮にジョコビッチが決勝に進出した場合、29日の決勝を現地観戦するつもりかは明かさなかった。この発表に先立ち、駐豪ウクライナ大使のワシル・ミロシュニチェンコ(Vasyl Myroshnychenko)氏は、スルジャンさんの出入り禁止処分を大会側に求めていた。(c)AFP