【1月27日 AFP】ウクライナ穀物協会(UGA)のニコライ・ゴルバチョウ(Nikolay Gorbachov)会長は26日、今年の穀物と油用種子の収穫量について、ロシアによる侵攻の影響でさらに減少するとの見通しを示した。世界の食品価格のさらなる上昇につながると見られる。

 昨年の穀物収穫量は前年比約40%減の6500万トンだった。同会長は今年はそれをさらに下回る5300万トン程度にとどまると予測している。

 UGAによると戦闘の影響で燃料不足の上、耕作機械や貯蔵施設も破壊され、作付面積は4分の1ほど縮小した。

 ロシア軍はウクライナの黒海(Black Sea)沿岸からの輸出も妨害しているため、世界の穀物価格は高騰し、発展途上国を中心に大きな打撃を受けている。

 ウクライナは2021年、トウモロコシの輸出量では世界3位だった。小麦については、侵攻がなければ4位になるとされていた。(c)AFP