【1月27日 AFP】エジプト政府は26日、首都カイロの南にあるサッカラ(Saqqara)遺跡で、金で装飾されたミイラや、王の「秘密の番人」の墓など4基が発見されたと発表した。

 考古学者ザヒ・ハワス(Zahi Hawass)元考古相は発表で、墓は第5〜6王朝(紀元前25~22世紀)に造られたと説明した。

 最も大きいものはクヌムジェドエフ(Khunumdjedef)という名の神官・検査官・監督者の墓で、「日常生活を描いた絵」で装飾されていた。

 別の墓の一つはファラオ(王)により「秘密の番人」に指名されたメリ(Meri)のもの。「秘密の番人」は高官に与えられる神官の位の一つで、特別な宗教的儀式を執り行う権限を持っていた。

 さらに、15メートルの立て坑からは、石灰岩製の未開封の大きなひつぎが見つかった。ハワス氏によると「4300年前に古代エジプト人が残したまま」の状態だった。

 中には「金箔で覆われた」男性のミイラが収められており、同国で見つかった王族以外のミイラとしては最古で、最も完全な状態だったという。(c)AFP