【1月27日 AFP】オランダの首都アムステルダムで25日、中央駅(Amsterdam Central Station)前の水域の地下に造られた駐輪場がオープンした。来月にはもう1か所開業して計1万1000台収容可能となり、市内最大の駐輪施設となる。

 この日開業した駐輪場は2019年に着工。中央駅前の水域「オーペンハーフェンフロント(Open Haven Front)」の地下に造られた。

 利用者は自転車をベルトコンベヤーに載せ、地下9メートルの施設に駐輪する。

 ビビアネ・ハイネン(Vivianne Heijnen)社会基盤・水管理担当国務相は開業式典でAFPに対し「私たちは水に関して豊富な知見を持ち合わせている」とした上で、「狭い国土の有効活用」の好例だと語った。

 また鉄道運行会社、オランダ鉄道(NS)のバウター・コールメース(Wouter Koolmees)社長は「中央駅には利用者の30%が自転車で訪れるが、それを収容することが可能になった」と歓迎した。

 2021年の集計によると、アムステルダム市内の自転車台数は90万台に上る。1日に約62万5000台が利用されており、駐輪場の確保が積年の課題だった。(c)AFP