【1月26日 AFP】ポーランドのアウシュビッツ・ビルケナウ(Auschwitz-Birkenau museum)博物館は25日、強制収容所が旧ソ連軍に解放されてから78年を迎える記念式典に、ウクライナ侵攻を理由にロシアを招待しないと明らかにした。

 アウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所の跡地にある博物館では、毎年1月27日の「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー(Holocaust Memorial Day)」に合わせ、式典が開催される。ロシアはこれまで毎年参加し、代表が演説を行っていた。

 同館の広報担当者はAFPの取材に、ロシアによる「自由で独立したウクライナへの攻撃」が理由だと説明した。

 ピオトル・シウィンスキ(Piotr Cywinski)館長は、ポーランド通信(PAP)に対し、現状ではロシア代表を招待するような手紙には署名できないと述べた。「将来的にはこの状況が変わってほしいと思うが、先は長いだろう」

 さらに同館長は「紛争後にロシアが文明国の一員に戻るには極めて長い時間が必要となり、深い内省も求められる」と続けた。(c)AFP