【1月26日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領の息子で、画家に転身したハンター(Hunter Biden)氏が制作した絵画をめぐり、下院で過半数を握る共和党が販売先について調査に乗り出すことになった。

 ハンター氏は、ニューヨークのギャラリーを通じて自身の作品を販売している。下院監視・改革委員会のジェームズ・コーマー(James Comer)委員長(共和)は25日、ギャラリーのオーナー、ジョルジュ・ベルジェ(Georges Berges)氏に書簡を送り、購入者リストを提出するとともに、同委員会で来月証言するよう要請した。

 コーマー氏は書簡で「ハンター・バイデン氏との取引については重大な倫理上の懸念が生じている」と問題提起。共和党としては、政策に影響を与えたいと考える資産家が、ハンター氏の作品購入の見返りに政府の歓心を買おうとする可能性があるとみている。

 コーマー氏は、ハンター氏の作品には最高22万5000ドル(約2900万円)の値が付けられていると指摘。「パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)でもないハンター・バイデン氏の無価値に等しい作品にこんな大金を払う者がいるだろうか」と、疑問を投げ掛けている。(c)AFP