【1月24日 CGTN Japanese】中国甘粛省(Gansu)子午嶺省級自然保護区キタシナヒョウ個体群モニタリングおよび保護プロジェクトがこのほど完了しました。同プロジェクトを担当する隴東学院の生命科学・技術学院の研究チームによると、過去3年間、甘粛省子午嶺省級自然保護区に生息するキタシナヒョウの個体群動態のシステムモニタリングおよび研究を行った結果、慶陽市(Qingyang)の子午嶺の2400平方キロメートルのモニタリングエリアで、2020年〜2021年には39頭のキタシナヒョウが、2021年〜2022年には45頭が発見されており、年間増加率は15.38%に達したということです。これにより、甘粛省と陝西省(Shaanxi)にまたがる子午嶺自然保護区が現在、国内および世界最大の野生のキタシナヒョウ個体群の分布エリアであることが裏付けられました。

 プロジェクトの責任者によると、2017年に第2回全国陸上野生動物調査を実施した際、甘粛省子午嶺省級自然保護区に設置された赤外線カメラが初めてキタシナヒョウの姿を捉えました。これは、キタシナヒョウが同地域で姿を消してから約40年後、再び姿を現した瞬間だったということです。甘粛省子午嶺省級自然保護区キタシナヒョウ個体群モニタリングおよび保護プロジェクトは2020年5月から現在まで、保護区内の2400平方キロメートルにおよぶモニタリングエリアに240台の赤外線カメラを設置し、映像資料160万点以上を回収しました。これにより、甘粛省子午嶺省級自然保護区のキタシナヒョウの分布と個体群モニタリングデータを取得しました。

 キタシナヒョウはペルシャヒョウの亜種で、中国の固有種です。国家一級保護動物に指定されており、国際自然保護連合の絶滅危惧種レッドリストに指定されています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News