【1月24日 AFP】米俳優で映画監督のショーン・ペン(Sean Penn)さんが、来月16日に開幕する第73回ベルリン国際映画祭(Berlin Film Festival)で、ウクライナの首都キーウで撮影したウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領のドキュメンタリー『Superpower(原題)』を初上映する。主催者が23日、発表した。

 今年のベルリン映画祭では、期間中に開始から1年を迎えるウクライナ侵攻にスポットライトが当てられる。

 ペンさんは、ロシアが侵攻を始めた昨年2月下旬、ドキュメンタリーを撮影するためキーウに滞在。大統領府は、ペンさんがゼレンスキー氏と対面し、政府の記者会見に出席する様子をインスタグラム(Instagram)に投稿していた。

『Superpower』はコンペティション部門ではなく、ベルリンスペシャル部門で上映される。

 映画祭のディレクターの一人、カルロ・シャトリアン(Carlo Chatrian)氏は、同作品は「非常に困難な状況」の下で撮影されたと述べた。

 さらに、今年は「連帯」の証しとして、ウクライナ人監督やイランの反体制派の映像作家の作品を上映する予定であることを明らかにした。

 ウクライナの映画関係者には無料の上映スペースを提供し、苦境に直面している同国の監督と共同制作を行う機会を提供したいとしている。(c)AFP