【1月23日 AFP】中国中部の湖北(Hubei)省武漢(Wuhan)で新型コロナウイルス感染が最初に確認され、厳重なロックダウン(都市封鎖)が76日間にわたって導入されてから3年。市内では、花火で春節(旧正月、Lunar New Year)を祝う一方で、新型コロナで亡くなった家族に花を手向ける人々の姿が見られた。

 新年を迎える数時間前、平穏さを取り戻しているように見える市内では、家族がそろう一年で最も重要な祭りの準備が進められていた。

 色とりどりのランタンが取り付けられた商業地区の江漢(Jianghan)で花を買っていた女性は、「(ロックダウンが)解除されてからの方がずっといいです」と話した。「今はもう誰もがコロナに感染済みですから、いい春節を迎えられそうです」

 生花商の一人は、「ロックダウン中は花が全然売れませんでした」と話し、「ただ、ここ数年はコロナで亡くなった人が多かったこともあり、菊は売れています」と続けた。

 22日午前0時に新年を迎えると、多くの市民は最近亡くなった人々の家を訪ね、線香を上げて花を手向けた。路上では、禁止されている花火や爆竹で祝う人々の姿もあった。菊や供え物を販売する露店は22日未明までにぎわった。(c)AFP/Sébastien Ricci and Vivian Lin