【1月21日 AFP】ブルキナファソの首都ワガドゥグ中心部で20日、フランス大使の国外追放とフランス軍基地の閉鎖を求めるデモが行われ、数百人が参加した。AFP記者が確認した。

 参加者は「フランス軍は出ていけ」などと書かれたプラカードを手にしていた。

 ブルキナファソでは2015年以降、イスラム過激派が活動を活発化させ、数千人が死亡、避難民は約200万人に上っている。

 フランス軍はイスラム過激派対策として特殊部隊400人をブルキナファソに駐留させているが、両国の関係は最近悪化。フランスは、ブルキナファソが同じく旧植民地マリの二の舞になるのを懸念している。

 マリでは2020年のクーデター後に発足した軍事政権がロシアに接近したことを受け、フランス軍は昨年撤退した。

 ブルキナファソでも昨年9月、イブラヒム・トラオレ(Ibrahim Traore)大尉が主導する勢力が新たなクーデターを起こし、1月のクーデターで政権を掌握していたポールアンリ・サンダオゴ・ダミバ(Paul-Henri Sandaogo Damiba)中佐を追放した。

 ブルキナファソはクーデター以降、ロシアとの関係を修復する方針を取っている。(c)AFP