【1月21日 AFP】ロシアの首都モスクワの国防省の庁舎屋上などに対空ミサイルシステム「パーンツィリS1(Pantsir-S1)」が設置されている映像がソーシャルメディアで拡散した問題で、大統領府(クレムリン、Kremlin)は20日、首都攻撃に備えている可能性について明言を避けた。

 独立系のロシア語メディアによると、パーンツィリS1は、モスクワ郊外ノボオガリョボ(Novo-Ogaryovo)にあるウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の公邸から約10キロ離れた場所にも設置されている。

 ドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)大統領府報道官は、ロシアはモスクワが標的とされるのを懸念しているのかと問われると、「国防省には、国全体、特に首都の安全を保障する責任がある」と述べ、質問を国防省に回した。

 AFPは国防省にコメントを求めたが、現時点で回答は得られていない。

 パーンツィリS1は、航空機や弾道ミサイル、巡航ミサイルなどさまざまな兵器に対処できる。(c)AFP